第9回スポーツ振興賞 受賞者(令和3年11月5日発表)

スポーツ振興賞選考委員会で慎重、厳正に審査した結果、以下を受賞作品として決定。

★スポーツ振興大賞

作品名:とびしま海道7つの島、100kmを走る旅
受賞者:とびしまウルトラマラニックinせとうち・呉
    とびしまウルトラマラニック実行委員会(広島県呉市)
賞状、トロフィー
副賞20万円

★スポーツ振興賞

スポーツ庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:限界集落の小さな挑戦「田んぼでSUP」
受賞者:丸山自治会(丸山生活改善センター運営委員会)(大分県竹田市)
観光庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:子どもから大人まで楽しめるご当地スポーツとしてのトレイルランニング
    ~環境教育との融合を通じた持続可能なアウトドアスポーツ普及への取り組み~
受賞者:FUJIO PROJECT(神奈川県逗子市)
経済産業省商務・サービス審議官賞 賞状、トロフィー
作品名:鳥取県の商工会が取り組んできた地域ブランディング事業が自転車を活用した
    まちづくりを目指す官民連携協議会設立に貢献した4年間
受賞者:鳥取県西部ブランディングプロジェクト「大山時間」(鳥取県西伯郡日吉津村)
日本商工会議所 奨励賞 賞状、トロフィー
作品名:ラグビーワールドカップで生まれた市民活動で「スポーツでまちづくり」をレガシーに
受賞者:熊谷ラグビー合唱団(埼玉県熊谷市)
日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:スポーツ×ふるさと納税「ふるスポ!」で、チームのファンが地域のファンに。
    スポーツをきっかけとしたシティプロモーションや地域振興に貢献
受賞者:スポーツ・ローカル・アクト株式会社(東京都中央区)
スポーツ健康産業団体連合会 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:特別支援学校在校生及び卒業生を対象としたスポーツ活動
    「皆生(かいけ)スポーツ広場」の取り組み 
受賞者:医療法人養和会(鳥取県米子市)

選考委員の受賞作品に対するコメント

★とびしま海道7つの島、100kmを走る旅
<とびしまウルトラマラニック実行委員会(広島県呉市)>
・風光明媚で食材にも恵まれた瀬戸内を背景とした企画で、スポーツツーリズムのコンテンツとしての要素が鏤められています。地域おこし協力隊という地域密着の視点で、関係人口の創出から移住・定住へつなげることを目標に、様々な取組を実施しています。大会で提供した食材を通販でセット販売、イベント民泊制度(住民の自宅が宿)を呉で初めて活用、オンライン開催など工夫がみられます。補給所での郷土料理提供、民泊による地域住民との交流、地元食材の通販など、関係人口づくりの取り組みを評価します。

★限界集落の小さな挑戦「田んぼでSUP」
<丸山自治会(丸山生活改善センター運営委員会)(大分県竹田市)>
・SUPと田んぼの発想が面白く、着眼点が新鮮で、素晴らしいアイデアと取組です。次年度以降も新たなアイデアが出てくることを期待します。川や湖等の自然資源がない中、田んぼを活用しSUPを実施するなど工夫がみられます。自治会として限界集落の中で、魅力づくりにチャレンジし続けている点を評価します。人口減少に歯止めのかからない集落での公民館コミュニティーの活動や、スポーツ観光のユニークなコンテンツを開発し、遊び心満載の事業ができている点にこの集落の強さを感じます。

★子どもから大人まで楽しめるご当地スポーツとしてのトレイルランニング
~環境教育との融合を通じた持続可能なアウトドアスポーツ普及への取り組み~
<FUJIO PROJECT(神奈川県逗子市)>
・持続可能なスポーツを地域に根付かせるために、特に子供達に対する環境教育と融合させたトレイルランニングです。2020 年 3 月にかけて一斉休校により、行き場を失った子どもたちの受け皿として活動し、家族連れの参加者が多く、開催地域での観光や宿泊の効果が期待できます。関東を中心に10地域にまで拡大し、アウトドアスポーツの普及とともに、ジュニア教育を通して、マナーの向上や親子参加等を通じた環境保全の啓発など、その地道な活動は大いに評価出来ます。

★-鳥取県の商工会が取り組んできた地域ブランディング事業が自転車を活用したまちづくりを目指す官民連携協議会設立に貢献した4年間
<鳥取県西部ブランディングプロジェクト「大山時間」(鳥取県西伯郡日吉津村>
・少子・高齢化が進んでいる鳥取県西部において、地域を跨いだ鳥取県西部7商工会が連携
し、サイクルツーリズムを中心とした地域ブランド化に取り組まれたことを評価しています。サイクルツーリズムが世界的に注目されている中で地域住民と商工会が一体となって、サイクリストを呼び込むことにより、地域の活性化や新たなビジネスチャンスに繋がり、健康に資する観光コンテンツとして今後成長していくことを期待しています。

★ラグビーワールドカップで生まれた市民活動で「スポーツでまちづくり」をレガシーに
<熊谷ラグビー合唱団(埼玉県熊谷市)>
・国歌を通じた国際交流という素晴らしい活動です。スポーツの国際試合において、音楽の力で交流を図る取り組みは、継続的な活動により海外からファンを集めることにつながります。RWCでの活動を通じて、国際交流や熊谷のラグビータウンとしてのブランド向上への貢献を評価します。スポーツをサポートする取り組みがレガシーとして市民のあいだに残っていることが素晴らしく、RWCのスポーツレガシーとして更なる発展と交流推進、参加者の健康づくりの面での活動も期待したい。

★スポーツ×ふるさと納税「ふるスポ!」で、チームのファンが地域のファンに。
スポーツをきっかけとしたシティプロモーションや地域振興に貢献~スポーツ × 草刈で地域課題解決 プロジェクト~
<スポーツ・ローカル・アクト株式会社(東京都中央区)>
・スポーツ版ふるさと納税という新しいジャンルの開拓です。ふるさと納税×スポーツの視点が話題性・継続性があります。参加者の歩数を10歩1円に換算するという発想が素晴らしく、ファンを増やすことで市民参加を増やすことが可能な点が評価できます。事業に参加する方々の共感が寄付につながるいい仕組みです。選手への返礼品シェア・差入れといった工夫が興味深く、プロスポーツによる地域の関係人口づくりを評価します。なお、納税の使い道が重要。

★特別支援学校在校生及び卒業生を対象としたスポーツ活動
「皆生(かいけ)スポーツ広場」の取り組み 
<医療法人養和会(鳥取県米子市)>
・地域に目指した障がい者スポーツ支援活動として、またスポーツ庁が推進する障がい者スポーツ実施率の向上の点から評価に値します。特別支援学校を卒業した障がい者の継続的な運動支援の場づくりと専門職を中心とする地域住民との共生というテーマは、非常に社会的な意義の高い活動です。特別支援学校の体育館を活用し、障がい者スポーツの場の提供及び地域住民の参加による共生の取り組みは、地道だが堅実、継続的に行われている点が素晴らしく、地域に根付いた着実な活動として評価されます。

受賞者の作品概要   「別 紙」