第7回スポーツ振興賞 受賞者(平成31年4月24日発表)

スポーツ振興賞選考委員会で慎重、厳正に審査した結果、以下を受賞作品として決定。

★スポーツ振興大賞

作品名:泳ぐ社会貢献(水の世界もバリアフリーに!)
受賞者:認定NPO法人プール・ボランティア(大阪府大阪市)
賞状、トロフィー
副賞20万円

★スポーツ振興賞

スポーツ庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:世界遺産×山岳スポーツ~日光を愛する人々と地域住民で作り上げた
     「日光国立公園マウンテンランニング大会」~
受賞者:日光トレイルランニング実行委員会(栃木県日光市)
観光庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:外国人向け剣道体験ツアーSAMURAI TRIP
受賞者:SAMURAI TRIP(東京都大田区)
経済産業省商務・サービス審議官賞 賞状、トロフィー
作品名:スミセイ“ Vitality Action ”の取組みについて
受賞者:住友生命保険相互会社(東京都中央区)
日本商工会議所 奨励賞 賞状、トロフィー
作品名:STREET RUGBY
受賞者:一般社団法人STREET RUGBY ALLIANCE(東京都中央区)
日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:廃校をスポーツ合宿施設に再生しスポーツツーリズムの拠点に
受賞者:株式会社銚子スポーツタウン(千葉県銚子市)
スポーツ健康産業団体連合会 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:インバウド スポーツ合宿による地域 活性化
受賞者:一般社団法人アントラーズ ホームタウンDMO(茨城県鹿嶋市)

選考委員の受賞作品に対するコメント

★泳ぐ社会貢献(水の世界もバリアフリーに!)
<認定NPO法人プール・ボランティア(大阪府大阪市)>
誠に地道ながら20年間、弛まず活動を続け市民権を得た仕組みとされた功績は誠に大。社会課題の解決への果敢な取組で限られた環境の中で、できることから取組をはじめ、今や大きな活動に育っている。4,000人の泳げるボランティアを拡大してきた努力も流石。障がい者やその保護者にも配慮し、いずれも楽しめる内容としている。障がい者のスポーツ普及に貢献しており、今の日本に必要な社会として大切な取組。継続性もあり、同様のNPOが全国に設立されたら素晴らしい。

★世界遺産×山岳スポーツ~日光を愛する人々と地域住民で作り上げた
「日光国立公園マウンテンランニング大会」~
<日光トレイルランニング実行委員会(栃木県日光市)>
世界遺産や国立公園を走るという自然を活かした立体的な取組(文化とスポーツの掛け合わせ)である。世界遺産二社一寺の関係者の協力を得るユニークな大会で、トレイルランの魅力に加えて世界遺産エリアの魅力が加味された興味深いコースになっている。廃業したスキー場の利活用という視点がユニークで回を重ねて良くなっている。地域活性化の手法としてのスポーツ活用例で、世界遺産が後押ししている。行政、補助金に頼らない大会運営をしている。

★外国人向け剣道体験ツアーSAMURAI TRIP
<SAMURAI TRIP(東京都大田区)>
剣道体験をインバウンドのコンテンツにするユニークな取組。武道ツーリズムのコンテンツとして評価できる。スポーツ体験以外にも、工場見学や和食体験がある。スポーツ×日本文化×インバウンドという掛け算の事業であり、2017年4月のスタート以来、世界30ヵ国から1,346名のゲストを受け入れた実績もある。発信力が高く、今後の広がりにも期待ができる。

★スミセイ“ Vitality Action ”の取組みについて
<住友生命保険相互会社(東京都中央区)>
健康経営の推進や社会への健康増進の働きかけを含むCSVプロジェクトの推進は、国民の健康寿命の延伸に寄与する取組である。今回応募のあったスミセイ”Vitality Action”の取組は、分野別のアスリートを起用することで発信力も高く、また、自治体や企業の事業とも連携し、社会的にも大きな好影響を及ぼすものであると期待している。今後も、この様なプロジェクトなどを通じて社会全体の健康寿命の延伸に寄与していくことを期待したい。

★STREET RUGBY
<一般社団法人STREET RUGBY ALLIANCE(東京都中央区)>
なかなか身近に感じることの少ないラグビーをストリートラグビーという形で普及を図ろうとする素晴らしい取組。ラグビーに注目が集まる環境の中での、大々的な取組。初心者を含めた老若男女が楽しめ、場所の制限がなく実施できる。アスリートと市民の触れあいの場でもあり、街づくりに一役かっている。女性・障がい者・高齢者等幅広い年代の参加により、「ダイバーシティ」の推進である。スポーツ参加人口の増加につながり、盛り上がりを見せているストリートスポーツ。まだまだ知名度は低いが、これからの拡大に期待する。

★廃校をスポーツ合宿施設に再生しスポーツツーリズムの拠点に
<株式会社銚子スポーツタウン(千葉県銚子市)>
全国各地で取組が進んでいる廃校再利用の一つであるが、増え続ける廃校を有効に利活用している好事例である。廃校をスポーツ合宿の拠点にという発想と事例は少なくないが、この事例のような恵まれた環境はあまり聞いたことがない。今後の活用の大きな可能性が期待できる。廃校の再生プロジェクトとしてこれからの発展に期待したい。

★インバウド スポーツ合宿 による地域 活性化
<一般社団法人アントラーズ ホームタウンDMO(茨城県鹿嶋市)>
鹿島アントラーズのブランドと域内施設を活用した取組で海外からの合宿受け入れを行い、宿泊を多く創出している。サッカーアントラーズのホームタウンとしてインバウンドのサッカー合宿に注目したのはgood‼ サッカーチームが、地元と密接に連携し、スポーツを通じた、街の課題解決に取り組んでいる。日本には前例のない「インバウンドスポーツ合宿ビジネス」の事業であり、初年度から手ごたえのある成果を得ている。今後のビジネスとして継続的に発展できるオペレーションモデルの構築も期待できる。インバウンドスポーツ合宿という新しいジャンルへの挑戦が評価でき、アントラーズ の行う独創的なDMOインバウンドで確実な成果が出ている。【2018年度の設立以来、9ヵ国から合宿を受け入れ、合計1,596の宿泊を創出】

受賞者の作品概要   「別 紙」